デイ嫌い!

デイサービスを利用していたが、肌が合わずデイ嫌いに

なったというじーちゃんがおりまして、

困った家族が昭ちゃん家に電話をかけてきました。

家族から「仕事で世話になっている社長と話があるという

口実を設け、じーちゃんに入って待っててもらい

昭ちゃん家の中を見てもらおうとおもうのですが…」と提案され

とりあえず本人に来てもらうことにしました。

 

昭ちゃん家は住宅街の中にあり、地図を見ても

なかなかたどり着ける人がいないのですが、案の定

その家族も迷って、周辺をぐるぐる回っていたようです。

 

そこで運悪く体調不良だったじーちゃんは

怒りだしてしまったようですが

機転を利かせて近くまで迎えにいった

スタッフが話を合わせじーちゃんの怒りを鎮め、

昭ちゃん家までうまくお連れしました。

そして本人も玄関先まで来たのですが、

やはり体調不良とのことで、結局、

中に入らず帰ってしまいました。

 

あとで「いいところまで来たけどねぇ。

もう来ないよね。」等とみんなで話していたところ

 

翌日、その家族からまた電話がありました。

「じーちゃんが、話をしてくれたスタッフさんと

また会いたいそうです。

明日、来てもいいですか?」とのこと。

 

もちろん断る理由なんてありません。

すぐ来てもらったところ

デイ嫌いだった本人が、今度はちゃんと

昭ちゃん家に入ってくれました。

 

そしてスタッフとおしゃべりをして

「また来ても良いかい?」と笑顔で話され

スタッフが「いいですよ」と答えました。

 

そして今日、また家族と本人が来てくれました。

じーちゃんは「あそこは介護の施設だな」と言い

デイサービスのようなところだと

解っていたようです。

 

何故、デイ嫌いだったじーちゃんが、昭ちゃん家に

来たいと言ったのか、皆さん解りますか?

そのスタッフが美人だったから?

 

いいえ、違うんです。

 

答えはスタッフとデイ嫌いのじーちゃんの趣味が

偶然、一緒だったからなんです。

 

波長が合ったというか、話が合ったというか

偶然の産物が積み重なったような展開でした。

なにが幸いするのか、世の中って

わからないものですねぇ。

 

デイ嫌いだったじーちゃんは来週から

昭ちゃん家に通うことになりました。

 

継続できるかはまだわからないですけど

こういうことって

あるんですねぇ。