2019/05/21
久しぶりに10年前に買った和田行男さんの
「大逆転の痴呆ケア」(2003年 中央法規)という
本を読み返してみました。
最初に出てくる和田さんの詩を見て、
少しだけシェアさせてもらおうと思いました。
まだ見ぬ介護者へ
和田行男 作
私はすべてを失ったわけではありません
どんなことでも まず問いかけてみてください
なんでも まず私の意思を確認してください
食べる 食べない 行く 行かない 暑い 暑くない?
どうしたのって 聞いてみてください
訳のわからないことを言うかもしれませんが私は病気です
痴呆状態にあるのです
進行性の難病といってもいいでしょう
察してください
ようく見てください…
今、昭ちゃん家で認知症の進行が進んでしまい
薬物療法を始めた利用者さんがいます。
なんとかそうならないように頑張ってきたので自分の無力さに
口惜しさばかりがこみあげてきます。
介護保険が始まる前から、認知症の方の生活に目を向けて
自立支援を行ってきた先人たちの取り組みをもう一度
勉強し直してみようと思います。