2021/09/28
オルハが北海道盲導犬協会から
我が家に来て、
今日でちょうど一か月です。
1か月の間にほえたのは2回
だけ。
まだ一歳なのに
人生を悟ったような目で
飼い主を見つめます。
つくづく不思議な犬だなぁと
思います。
利用者のSさんは
高次脳機能障害という
病気があり、63歳という若さで
使いこなせていた
スマフォもリモコンも
車の運転すら出来なくなって
しまいました。
ゴミの分別も排泄の仕方も
出来なくなりつつある
地域の問題おじさんと
なっています。
市からも
「早く施設に入れなさい!」
と急かされています。
そんな時にオルハが昭ちゃん家に
来たのです。
Sさんは自分から
リードを持ち
「散歩させてください」
とニコニコ笑顔で訴えました。
昭ちゃん家は好きなこと
得意なことを
してもらうデイサービスです。
職員から「犬に引っ張られて
転倒したら、どうするんですか!」
と言われましたが、
オルハはリードを持つ人の
歩調に合わせて
歩ける犬なので問題ないと
判断しSさんにオルハのリードを
持ってもらい散歩をして
もらっています。
Sさんはデイ利用中に
「お腹が痛い」
「胸が苦しい」
「財布を忘れたから
家に帰りたい」
とよく昭ちゃん家を
脱走するので
Sさんには絶対
目を離さないように
していますが
散歩を始めてからは
脱走することが
無くなりました。
シートベルトの付け方も
わからない方でしたが
最近できるように
なってきました。
もしかしたらと思い
スマフォの使い方を
昨日からトレーニング
しています。
Sさんは最近、穏やかでいる時間が
増えてきました。
イライラすると
持っていたマスクを引きちぎったり
暴言を吐くこともありましたが
オルハとの散歩の賜物なのでしょうか?