2018/08/14
宅老所昭ちゃん家では、利用者さんが主役です。
先日の夏祭りでも挨拶は、利用者さんにやっていただきました。
そして司会進行は地域の方にやっていただきました。
スタッフはあくまでも黒子です。
今まで勤めていた特養では、司会は浴衣や甚平を着たスタッフで、
施設長、市長、市会議員のあいさつがあり、利用者さんはあくまでもお客様でした。
しかし、昭ちゃん家のお客様は、外からやってくる人々です。
そして、お客様をもてなすのは、昭ちゃん家の主役の利用者さんです。
そのためにスタッフが裏方をしていく。利用者さんのできていないところを
サポートしていく。利用者さんたちのできることが増えていくことで、
スタッフが業務としてやっていくことが少なくなっていくというのが理想かなと思っています。
藤沢市あおいけあ代表の加藤忠相さんが、「介護職なんて無くなれば良い!」と話しているのは
そういうことかなと思っています。
介護保険法第1条には
「この法律は、加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する疾病により要介護状態となり
入浴、排せつ、食事等の介護、機能訓練並びに看護及び療養上の管理その他の医療を要する者等に
ついて、これらの者が有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、必要な
保険医療サービス及び福祉サービスに係る給付を行うため、国民の共同連帯の理念に基づき
介護保険制度を設け、その行う保険給付等に関して必要な事項を定め、もって国民の保健医療の
向上及び福祉の増進を図ることを目的とする。」とあります。
介護職員の仕事は、オムツを取り替えることや食事介助することだけでなく、
地域と要介護者を結び付けていくことで、地域で最期まで自分らしく生きられるお手伝いを
していく地域福祉デザイナーだと思います。
今回の夏祭りでは、少しだけ理想の形へ、一歩踏む出せたかな~と思っています。