一緒に過ごす

いつも、昭ちゃん家ブログを見て頂いている皆様、ありがとうございます。

 

「宅老所ってなんですか?」とよく聞かれることがあるので説明をしたいと思います。

 

福岡の宅老所よりあいを開設した初代代表の下村恵美子さんは「介護の基本は『一緒にすごす』ことだ。」

と言っています。少し長いですが下村さんの著書「98歳の妊娠」という本の中に宅老所について書いていることを

記載させて頂こうと思います。

 

「ここは、お年寄りが何かをさせられているという場所ではありません。よりあいでは、「座り方が悪い」とか

「お茶はもっとていねいに心を込めて入れなさい」などと、職員がお年寄りに叱られたり、教えてもらったりしています。

お年寄りが主導権をもっていて、自分たちの「集まりの場」だと思っていらっしゃるから、外からのお客さんに対しても

お年寄り自らが「よくおいでくださった」と対応してくださることが多いのです。

私は本来、お年寄りの「デイサービス」は、昔どこの地域にもあった「寄り合い」でいいと思っています。

ただし、物忘れがあったり、お手洗いの場所がわからなくなって混乱したり、

老いにより生活障害はあるわけですから、いかにそういう障害を周りの人に悟られないように埋めていくか。

そのフォローをするために私たち職員がいるわけです。

だから、介護の基本は『一緒に過ごす』ということだと思うのです。

介護の名の下に、先手先手でいろんなことを準備したり、自分たちの尺度や

価値観で、お年寄りの生活を仕切るなどということは、とてもおこがましいという気がします。」

また保健所の所長が宅老所よりあいを見学した時の言葉も象徴的だったので記載させてください。

「特別に何をしたというわけではなく、ゆっくり一緒にいるだけで、こんなに人は変わる。

『痴呆』(原文そのまま)のお年寄りを病院に入れたり、薬で行動を抑制するのでなく、

安心できる場所と、安心できる関係があれば、こんな風に過ごせるんですね。」

 

私たち昭ちゃん家スタッフは私が13年、他のスタッフでも10年近いベテランと言えるスタッフばかりなので、

「利用者はお客様ですから、お呼びするときは『~さま、~さん』をつけてよんでください。」と教えられてきました。

なので、お客様だから「なにもしないで、そこに座っていてください。用事はすべて私たちでやりますよ。」という

役割から抜け切れておりません。(それって主役はスタッフですよね。)

宅老所昭ちゃん家は、利用者が主役のデイサービスです。本人や家族が良ければ、「~ちゃん、」とお呼びしています。

利用者がその人らしく、いきいきと主導権を握り、訪れたお客様に対して利用者さんが

「よくおいでくださった」と言えるデイサービスを目標としていきます。

 

★お知らせ★

4月からは女性看護師2名を増員し、スタッフは

女性3名と男性4名(木曜日のみ鍼灸師の男性が出勤します)で営業する予定です。

それに伴い、利用者定員も10名から13名へと増やす予定です。

(まだ、役所への届け出はしていませんので決定ではありませんのであしからず!)

 

決定した時点で、正式にお知らせいたします。ではまた!