2019/05/20
介護士が認知症の方に優しくするのは、当たり前だと思いますか?
1963年に制定された老人福祉法では、介護は「療養上の世話」でした。
2000年から始まった介護保険法の第1項保険給付の内容及び水準ではこう書かれています。
「被保険者が要介護状態となった場合においても、可能な限り、
その居宅において、その有する能力に応じ自立した日常生活を営む
ことができるように配慮されなければならない。」と。
しかし私たち介護士が【優しさ】という便利な言葉で
じーちゃん、ばーちゃんが出来ることもさせなくなり、
ただじっと同じ椅子に座り続けていれば
「穏やかに過ごしていました」とケア記録に記述し、
依存させ、認知症を進行させているのではないでしょうか?
私たち介護士が「してあげる」という姿勢で介護を続けていれば、
じーちゃん、ばーちゃんも「世話になっている」と思ったままです。
そーではなくて、私たちは、じーちゃん、ばーちゃんと一緒に掃除して、
お茶を自分で入れてもらって、
初めて自立支援・介護の仕事になるんです。
時には、冷たい人と思われても助けない優しさもあると
思います。
(ほとんど、あおいけあの加藤忠相さんの受け売りですけど...。)