まだ見ぬ介護者へ

久しぶりに10年前に買った和田行男さんの

「大逆転の痴呆ケア」(2003年 中央法規)という

本を読み返してみました。

最初に出てくる和田さんの詩を見て、

少しだけシェアさせてもらおうと思いました。

 

 まだ見ぬ介護者へ

       和田行男 作

 

私はすべてを失ったわけではありません

どんなことでも まず問いかけてみてください

なんでも まず私の意思を確認してください

食べる 食べない 行く 行かない 暑い 暑くない?

どうしたのって 聞いてみてください

訳のわからないことを言うかもしれませんが私は病気です

痴呆状態にあるのです

進行性の難病といってもいいでしょう

察してください

ようく見てください…

 

今、昭ちゃん家で認知症の進行が進んでしまい

薬物療法を始めた利用者さんがいます。

なんとかそうならないように頑張ってきたので自分の無力さに

口惜しさばかりがこみあげてきます。

 

介護保険が始まる前から、認知症の方の生活に目を向けて

自立支援を行ってきた先人たちの取り組みをもう一度

勉強し直してみようと思います。